国立勇者育成学校
第4話 絶望
あれから、どれくらい時間が経ったのだろうか。
僕の彼女、マリー・ウィレムスが、魔物軍に襲われ、大怪我を負った、と連絡が来たのは、魔物軍を撃退してすぐだった。
すぐに僕、ラース・リーグスは病院に向かった。
まだマリーに息はあった。
安心したのももつかの間、マリーの母親、リリアン・ウィレムスさんが、泣きながら口を開いた。
「まだ息はあるんだけどね、出血が止まらないらしくて、もう、長くは、ないんだって」
リリアンさんはその後も何か言っていたような気がしたが、何も耳に入ってこなかった。
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暗い個室で目が覚めた。
何も考えられなかった。
ついさっきだった。マリーが死んだのは。
僕は泣いて、泣いて、泣いた。いつの間にか眠ってしまったらしい。
リリアンさんに言われた。死ぬ直前にマリーが、僕に
「人を魔物から守って」
と、言ったらしい。
それがマリーの願いなら、喜んで体を差し出そう。
そう、決意した。
病院から出ると、雨が降っていた。
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第四話投稿しました〜!
お読みいただきありがとうございます!
さて!少しでもこの作品が面白そうだなとか、続きを読みたいな等思っていただけましたら、☆3つ評価と作品フォローをして頂けますと幸いです!
読んで頂き、ありがとうございました~!
<(_ _)>ペコッ
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