用語集:土地探訪part2(第二部)

岩成:原初世界の極東に位置する島国、〝日本〟の一区画。古くから天皇のお膝元として知られており、最盛期にはたくさんの人で溢れ返っていた。現在は凄惨な戦闘の痕跡が所々に残っている他、正体不明の蟲が蔓延っている。


金城山:岩成近くの霊山。日本古来の神を奉っていたが、時の流れか天皇や将軍の政策ゆえか、外の世界の偶像を奉る大仏殿が頂上付近に建立されている。日本にあるとは思えぬほど切り立ち入り組んでおり、常人では登りきることはおろか諦めて帰ってくることすら困難である。


ミレニアム:メシア教と呼ばれる宗教の総本山。円形の高い壁に囲われており、内部で信者や難民たちが教義に沿って暮らしている。中央には一際目立つ巨塔〝カテドラル〟が鎮座している。


クシナガラ:ミレニアムから南下した熱帯林に聳える、超巨大な樹木。戯けた太さと、天を摩するほどの高さが、遠く彼方からでも見えるほどの威容を誇っている。付近に金城山の大仏殿に奉られているのと似た意匠の偶像を崇拝する宗教が存在するようだ。


エデン:アフリカ最南端に存在する異空間。巨大な月が眼前で主張する光景はとてもこの世のものとは思えず、実際、何か特殊な謎があるらしい。


無:その名の通り。超複合新界が新たな世界を産み出すほんの寸前にだけ訪れる、〝無の有〟の状態。周囲が黒く染まるのは、光も含め外部の挙動がゼロになるため――つまり、今そこにいる存在だけが何かを振る舞えるということ。

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