用語集:基本事項(第一部)

ヒエラルキー:この物語は、竜(龍)を頂点とし、獣を次点、人を三番手、神を最下層に置く階層関係で成り立っている。例えると、竜がハードウェア、獣がプラットホーム寄りのソフトウェア、人がサードパーティー寄りのソフトウェア、神がバグ、とも言える。竜と獣は一つセットのシステムのようなものであり、人というだけで村八分、紛い物の獣とされている。上位に行けば行くほど、体内の純シフル(後述)量が増えていく。


シフル(エネルギー):万物を構成する存在。ありとあらゆる存在は分解していけばこれに辿り着き、またこれを組み替えることで何者をも作り出すことが出来る。思念・感情を伝導させることで低次の物体に変換でき、その中間物質が闘気・魔力である。逆に、感情などを薄めていくことで高次の概念的エネルギーになり、それを通称〝純シフル〟という。

あらゆる存在を構成し、また分解することが可能であるということで、純シフルに近寄れば寄るほど、存在を侵食して攻撃に使うことが出来る。闘気や魔力……低次の物質に変換可能にすれば傷の治療なども迅速に行える。


竜化ドラグトランス:人は人である。獣は獣である。先述した通り竜は彼らよりも上位の存在のため、純シフルの総量が極めて多い。人や獣は、自身のリソース(血や、肉体、精神力)を純シフルに変換することで、一時的に竜へと転じる。これによって戦闘能力が極めて上昇し、外見をも自在に変更できるようになる。ただし、体に対し相当な負荷をかけているため、生命力が漏出し、最終的にはミネラル分――塩のみとなり、砕け散る。


無明の闇:純シフルの前段階。無明竜アルヴァナより発される力であり、文字通り〝闇〟と言うべき光を透過しないエネルギー。シフルエネルギーよりも純化されている、真の根源的エネルギーで、無の有(後述)までを覆う。


真如の光:無明の闇と対を成す、感情が産み出した力。文字通りの〝光〟であり、視覚的には金色に見える。ただし、無明の闇と同じように、無の有までしか干渉できない。


有~無:一般的に想像する、モノの有る無しである。順に、〝有の有〟(物がある)〝有の無〟(物がない)〝無の有〟(無いことがある)〝無の無〟(無いことがない)となっている。この内、無の有までは一般的な事象として捉えられる概念であり、死亡したが蘇っているキャラはこの三つを行き来している。無の無だけは特殊であり、「無いという概念すら無い」、「逆説的に万物を内包している」、「無の有から一方通行である」三つの特徴を持つ。


世界(上位カテゴリー):この物語では、内包する多数の宇宙の興亡を一つのサイクルとして、それを世界と呼ぶ。「古代世界」、「新生世界」などの便宜的な呼称とは違い、これはそれらを含めた大きなサイクルのことである。世界にはそれぞれキャパシティが存在し、内包した時間軸は常時分岐しキャパシティを圧迫し続けるため、一定量時間が膨れ上がったところで自壊する。


闘気:低次の物質に変換されたシフルの一形態。筋肉や精神力に起因し、防御にも攻撃にも使用できる。ただ、扱う存在の資質次第で強弱が露骨に現れるため、余り普及しない。


魔力:低次の物質に変換されたシフルの一形態。より低次で物質的な状態であり、技術力で制御しやすく、動力や製造に活用される。端的に言えば、大いに普及しており、極めて扱いやすく、安定している。

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