第5話

火、けして、


さかぐちクンに手を引かれて、



電気つけないまま、


ふたりでおふろに入った。



さかぐちクンが、


わたしの長いかみのけ、あらってくれた、



ふたりではいると、お湯がすこしあふれた。



「あったかいね」



さかぐちクンは、それだけ言った。



そのあとは、シングルベッドでふたりで寝た、



ふたりで寝たら、すこし、せまかった。



それから朝がくるまで、眠れなかったけど、



「さいとうサン、おやすみ。」



さかぐちクンは、なにもしなかった。

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