夏
第0話
それから、
さかぐちクンのおうちによく行くようになった。
さかぐちクンは、
ふたりでいると、あんまり、しゃべらなかったけど、
1日いっこずつ、じぶんのことを、はなしてくれた。
すきなたべもののはなし、
むかし飼ってたペットのはなし、
よく聴くおんがくのはなし、
さかぐちクンは、おばあちゃんっ子で、
料理はおばあちゃんからおそわったこと。
土曜日のよるは、さかぐちクンのおうちにいくのが、あたりまえになった。
なんとなく合鍵は返さなくてよくて、
なんとなく2ヶ月くらいたった。
季節は夏にかわったけど、
やっぱりさかぐちクンは、なにもしなかった。
学校でさかぐちクンとはなすことは、めったになかったけど、
しらないことより、しってることのほうが、多くなった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます