第8話
2回目のさかぐちクンのいえは、
すこしだけ、散らかってた。
「コーヒーと紅茶どっちがいい?」
「えと、どっちでも…」
このまえとは、ちがう、
つめたい空気。
「さいとうサンさ、なんで知らない人に付いてくの?」
出されたのは、紅茶だった、
「誰にでも誘われたら行っちゃうの?」
ひとくちだけ、のんだ。
「…べつに、さかぐちクンに、かんけいない…」
さかぐちクンは、すこしむっとした。
それから、換気扇をつけて、タバコを手に取った。
吸わないくせに、
「じゃあ、さいとうサンと関係ある人になるには、どうしたらいい?」
「え…?」
「仲良くなりたいんだけど、ダメ?」
さかぐちクンは、こっち向かなかったけど、
「ダメ…じゃ、ない、」
わたしは、しばらく、
さかぐちクンのことを、みてた。
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