第3話 100円玉は必ず拾わないといけない世界にしてみた

 突然すなじごくが足元に発生する世界は十分に満喫した。

 そこで別のエロを求めて世界を改変することにした。

 自分はぶかぶかした服を上から覗いた時のちらっと見える方程式がたまらなく好きだ。

 そこで女性が自然とそのポーズをするように世界を改変する。


「落ちている100円玉は必ず両手で拾わないといけない世界になれー!!!」


 完璧な数学世界改変である...

 両手で拾わせることで手で胸を寄せないといけないようにし、服のぶかぶかスペースを強制的に生み出させる。

 そしてそれを前から堂々と覗くのである。

 ゲームセンターで100円玉を大量に用意して、女性が通るたびに100円を落とす準備をした。


「あっ、100円が落ちてる...」


 女性は前かがみになって100円玉を拾った。


「絶景かな...」


 方程式がちらっと見えて非常に満足した。

 そして今回の目標ターゲットはひらひらのついた黒の服を着た茶髪の高身長お姉さんに100円玉を拾ってもらうことだ。


「ちょっと難易度高いな...」


 まず、街中でひらひらのついた黒の服を着た茶髪の高身長お姉さんを探すところから始まった。

 しかし丸一日探しても見つからなかった...


***


 次の日...


「ひらひらのついた黒の服が若者の間でブームになれ!!!」


 これで茶髪の高身長お姉さんを探せば良くなった。

 あまり神としての力で条件を甘くすると、見つける楽しみが減ってしまうので自重する。 


「いたー!!」


 街中を歩く明るい茶髪の高身長お姉さんが見つかった。

 早速100円玉をお姉さんの前に転がす。


「こんなところに100円が落ちてる...」


「かみ...さま...」


 お姉さんの白い方程式がちらっと見えた。

 その場でお姉さんを崇め奉った。




  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る