第14話
私はもう先輩の後輩ではない。
私は先輩にギャルを紹介するだけの女。
だけど私は先輩にギャルを紹介できなかった。
だから私はギャルの代わり。
私はギャルの代わりに先輩とするだけ。
って思っていたけど、荒い息遣いの先輩に全身を触られて舐められて冷静でいるなんて無理だった。
容赦なく私を刺激する先輩の指と舌で、諦めと悲しみに浸る間もなく絶頂に達してしまった。
私の中の何かがパチンと弾けた。
軽く放心状態の私の目の前で、先輩は「して」と言って仁王立ち。
…もう、どうにでもなれ。
私は夢中で吸い上げた。
わざとらしく大きな音を立てていやらしい声も出して。
私の頭を押さえる先輩を見上げると険しい顔で私を見下ろしていた。
「…んぁー…クソっ…」
私のやり方が気に入らないのか眉間に皺を寄せた先輩は私から離れて仰向けになった。
「上乗って」
先輩は私の手を握った。
「先輩、ゴム…」
「あー」
先輩は枕元にあるゴムを取った。
「口でつけて」
言われた通りにゴムを口でつける。
「…なんなんだよ」
私を睨む先輩をじっと見ながらゆっくり跨った。
「んん…」
先輩が言うように私はもう【そんな女】ではない。
だから私はもうどんな女に思われたっていい。
先輩の上で上下左右に腰を動かす。
ゆっくり身体を倒し、腰を動かしながら先輩の胸を舐める。
「…っ、なんなんだよマジで…」
先輩はさっきからイライラしている。
「…先輩こそなんなの…」
こんな事しながらもう敬語なんて遣っていられない。
イライラしている先輩を少し睨みながら噛み付くようなキスをした。
先輩は私のキスを拒むように唇をずらすと
「おまえ…いつからこんな女になったんだよ」
と言って私の腰をグッ掴むと下から激しく突き上げてきた。
「あぁ」
先輩と初めてのキスをしたあの日から3年が経っていた。
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