第11話

ホテル。


少し高い部屋だけあって広くてすごく綺麗。


先輩、このホテルよく使うのかな…。

先輩、何人くらいとエッチしてんのかな…。

先輩とギャルとのエッチってなんかすごそう…。


なんて思いながら部屋を見ていたら先輩に腕を掴まれベッドに押し倒された。



「えっ、もう!?」


「何しに来たんだよ」



先輩の言う事はもっともで。


平気な顔してホテルに来ておきながら実は動揺しっぱなしで。


そんな私なんてお構い無しに覆い被さってくる先輩の身体はすごく大きくて。


先輩はキスをしながら服の上から私の身体を触り始めた。


先輩の首に回した手が震えそう。


先輩のキスがどんどん激しくなって乱暴に服が剥がされていく。


まるで襲われているかのようで、私の頭と身体に不安と興奮がバチバチと交錯する。



「へそピしてんだ」



下着だけになったところで今更急に恥ずかしくなって身体を手で隠そうとしてももう遅くて。


先輩は起き上がると着ていた服を脱ぎ捨てた。


今もサッカーをしているという鍛え上げられた身体の先輩が再び私の上に覆い被さる。


先輩の肌が直接触れるとゾクゾクした。



…でもダメ…ダメ…まだダメ…



「ちょっ…ちょっと待って」



私は両手で先輩の胸を押し返した。



「…なんだよ今更」



先輩の手はもうすぐそこまできていた。



「お風呂入りたいんですけど…」


「…はあ?」


「先輩も一緒に入ります?」


「…なんなんだよおまえ」



先輩のイラついてる顔がかっこよかった。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る