都合のいい女

第7話

ホテルの部屋に入るとすぐにマーくんは私を抱きしめた。

「リエ」

キスをしながらそのままベッドへ倒れ込む。

「ちょっと待って…シャワー…」

「ごめん、待てない」

キスをしながら私の胸を揉んでいたマーくんの右手が下がっていく。

マーくんの指が私の中に入ってきた。

「…ちょー濡れてるじゃん」

「……」

自分でもわかってた。

まさかキスだけでこんな事になっちゃうなんて。でもそれだけマーくんのキスが気持ち良くて。

「そんなに俺としたかった？」

「…っ…」

一気に熱くなる顔と身体。

この顔に見つめられてこの声でキスをしながら言われると否定できない。

「…エロい女」

「……」

こんなに恥ずかしい事を言われてるのにビクビクと反応してしまう身体は正直だ。

「舐めていい？やだ？」

「……」

なんでそんな事聞くの…。

「どっち？言って」

「……して」

なんでこんな事言わせるの…。

「ははっ…マジエロい」

そう言ってマーくんは私の服を脱がすと濡れた部分に舌を這わせた。

「…ん…」

舌と指で私を刺激するマーくん。

何度腰を浮かせてもマーくんはやめてくれない。

「あぁ」

快感でよじれる私の身体。

マーくんは起き上がって服を脱ぎ、私を抱き起こした。

「俺にもして」

そう言って私の髪に優しく触れた。

「ちょっとデカいけど頑張って」

マーくんのソレをゆっくり咥えて見上げると、何かを楽しみにしているような顔で私を見下ろしていて興奮した。

「…ん…」

夢中だった。マーくんを気持ち良くしたい、喜んでもらいたい、その一心で。

「あー…めっちゃ気持ちいい…」

そう言うと私をベッドに倒し、マーくんがゆっくりと入ってきた時、全身が震えた。

マーくんはゆっくり動かしたり速く動かしたり私の反応を見ながらまるで遊んでいるかのように腰を使って私を揺さぶる。

「…あっ、…んん…」

強弱をつけながら繰り返される動きに誘発され、いやらしい声が出てしまう。

マーくんは、今まで誰も辿り着かなかった私の奥の奥まで到達した。

脳まで痺れるような感覚。

身体の奥深くから沸き上がる初めて味わう快感だった。