第3話
私はポッキーを咥えコウヘイに跨った。
「え?」
私はコウヘイの両手の自由を奪うように強く握り、チョコが付いていない部分をコウヘイに向ける。
「ん」
「なに?」
「ん!」
「……」
コウヘイは嫌そうに恥ずかしそうにポッキーを少しだけかじった。
ポリ…ポリ……
「…食べたよ」
チョコが付いていないプリッツの部分だけを綺麗に。
「あ、ズルい」
と言った私の口からポッキーが落ちた。
するとなんと!コウヘイがその落ちたポッキーを拾って咥えてその先端を私に向けてきた!
「ん」
チョコが苦手なコウヘイがポッキーを咥えている。
やだ…コウヘイ…
なにその顔…なんなのその顔…!
ポッキーなんて咥えちゃってめっちゃかわいいんですけど!
コウヘイのこんな顔初めて見た。
胸がキュンキュンする!
女性ホルモンめっちゃ出てくるぅ!
ポッキーを咥えたコウヘイの肩をそっと掴み少しずつかじっていく。
ポリ…ポリ…ポリ…
コウヘイは1ミリも動かない。
私をじっと見つめるコウヘイ。
自分で始めておきながらすごくドキドキする。
近付いていく顔。
短くなっていくポッキー。
ちょっとだけ触れた唇。
ポリ……
コウヘイの口に入っていたポッキーは全部私が食べた。
「……もう1回して」
ギュウーーーン!!
キュンキュンどころではなくなる胸。
なんだか…ものすごく…いい雰囲気になってきちゃったんじゃないのかしら、コレ…。
再びポッキーを咥えコウヘイに顔を近付けるとコウヘイもゆっくり咥えた。
両端から少しずつかじっていく。
するとコウヘイが私の顔を両手で包んだ。
高鳴る胸。ニヤける顔。
ポッキーが短くなってまた触れた唇。
ヤダ…なにこれ…ちょー楽しい…
「…もう1回」
ズッッッキュゥーーーン!!
朗報!
チョコが苦手なコウヘイ君がポッキーを食べられるようになりました!
愛しのコウヘイ君がポッキーゲームにハマりました!!
愛しのコウヘイ君のポッキー咥え顔がかわいくて仕方がありません!!
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