第11話 孤児院
俺が借りたのは銅貨60枚だ。
ギルド証を作るときお金の価値を受付嬢に教えてもらった。
銅貨1枚 100円
大銅貨1枚 1000円
銀貨1枚 10000円
大銀貨1枚 10万円
金貨1枚 100万円
大金貨1枚1000万円
白金貨1枚 1億円
ということだ。
日本円にすると6000円ほど、借りた。
差し上げると言われたが、いつか返そう。
それに、ギルドの説明で聞いた抹消されないための依頼1回達成の期間は2ヶ月。
この2か月の期間は地球と同じなのか。
この世界の暦をしらないので、ギルド証を作るとき、それも受付嬢に教えてもらった。
ほぼ地球と同じだ。
365日24時間。
もしかしたら、異世界言語スキルが異世界の暦を地球と同じ感覚にしてくれているのかもしれない。
とりあえず地球と同じ表現で通じたので助かった。
2ヶ月ならまだまだ時間がある。
孤児院に帰って来てイーフさんと話をしている。
ジャックナ孤児院は町から離れたところにあるので そのことをきくと
この孤児院(建物)は、むかし町の外側の兵舎としてあったもので防衛に使っていたとのこと。
町に堅固な防壁ができる前はここで魔の森から兵士が町を守っていた。
しかし、防壁が出来て使われなくなってしまった。
そこを孤児院として使わせてもらっているそうだ。
町の外の兵舎だったこともあり、周りには防壁があるので、町から離れたところだけど安心できる。
ということだ。
ギルドの仕事の話をすると
「それならケガが完治してから採取をされたら いかがですか」
といってくれた。
ケガが完全に治るまで孤児院にいていいというので、イーフさんに甘えることにした。
行き場がないのとケガもあるが
スキル「空間ポケット」が分からないので検証したい。
1日1回だけ修復が出来る、とあるのでケガが直るまでスキルを調べてみようと思った。
孤児院には10人の子供がいる。
レン ルド チャイ チルド 他6人だ。
「おじさん おかえりだじょ」
レンは男の子で一番の年長だ。
ちょっとボーっとしている。
「町にいってきたの?」
ルドは男の子だ。
レンより一つ年下だが一番しっかりしている。
「なにしにいったの?」
チャイはレンよりも年下の女の子だ。
「おじさん ただいまー」
チルドはまだ幼い女の子だ。
こんな感じの子供たちだ。
他に6人子供がいる。
「ただいま。身分証をつくってきたんだよ」
ギルド証を子供たちに見せた。
子供たちは ワイワイと駆け寄ってくる。
いい子たちだよ。
少し子供たちと遊んだ。
土遊びをしたら包帯が汚れてしまった。
遊んだあと、子供たちを孤児院の中に入れると
「空間ポケット」の検証をすることにした。
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