第5話 vsゴブリン
数日、森を進むと・・・
ガサガサ ガサガサ
草木の中を何かが歩いてくる音がした。
「なんだ?」
動物か、と思って目を凝らすと
「グギギ!」
二足歩行の緑色の魔物が現れた。
ゴブリンだ。
俺を見つけると、棒切れを振り上げ
「グギギーー!」
と叫びながらゴブリンが迫ってきた。
2日間、葉っぱの露以外、何も口にしていないところで魔物と遭遇か。
腹が減ってるのに。
でも、ここで死ぬわけにはいかない。
なにか武器になるものは・・・
近くに落ちている太い棒を拾い、ゴブリンに向ける。
ゴブリンが棒切れを振り上げ襲いかかってきた。
ゴブリンの攻撃は振り下ろすだけだったので避けることが出来た。
そして、隙が出来たところを、すかさず拾った棒で殴りつけた。
ドカ!
「グギギ」
けっこう効いたか。
「グギアー」
殴られて怒ったのか、棒切れを振り回しながら向かってくる。
全部は避けきれず腕で受けた。
ドン!
「うっ」
痛みがはしる。
ゴブリン強い!
ドカ!
ゴブリンに何度も棒きれで殴られながらも、
向かってきたところを、思い切り足を攻撃して転倒させた。
「グギア」
「このやろう よくもやりやがったな」
ドカ!ドカ!ドカ!
倒れたゴブリンを棒でボコボコに殴りつけた。
動かなくなったのを確かめてゴブリンの横に倒れ込む。
「はあ はあ」
戦闘が終わって落ち着いてくると殴られたところの痛みが増してきた。
ゴブリンって弱いイメージだったけど、こんなに強かったのか。
夢中で戦ってゴブリンを倒したことで、やり遂げた達成感にひたっていると
「〈レベルが上がりました〉スキル$%&(空間ポケット)が使用可能になりました」
と頭の中に聞こえた。
空間ポケット?なんだ?
ゴブリンの死体と並んで寝転びながら「ステータス」と念じてみた。
たしか、こうするとステータス画面が見れるはずなんだよな。
すると半透明の画面が現れた。
ほんとに出た!
オオバサンタロウ
Lv2
強さ1→2
魔力0
スキル
$%&(空間ポケット)
異世界言語
空間ポケット
ひとつだけものを収納できる 収納したものを鑑定できる
1日1回ポケットに収納したものを修復できる
レベルが上がったことで文字化けスキルが使えるようになった。
ハジメくんの言った通りだ。
スキル空間ポケットは、ひとつ収納できて、鑑定と1日に1回 ものを修復できるのか。
しかし、ステータスは めっさ弱い。
レベルが上がっても魔力は0のままか
ハジメくんは初めから強さも魔力も50あったのに。
とりあえず戦えるスキルじゃないけれど、使える状態になったのはありがたい。
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