3

ったくなんなんだよ腹立つわー。


アイツすんげーキレてたけど俺悪くなくね?いつもとなんも変わんないんだけど?通常運転なんだけど?



「……」


アイツが勝手に爆ギレして出て行ってしばらく経った。


すぐ戻ってくるかと思ったけどまだ戻ってこない。

どこ行ったんだアイツ。てかマジで出て行くと思わなかったんだけど。

爆ギレ直後は俺も興奮してたけど落ち着いてきたらなんか不安になってきたぞ。大丈夫かアイツ。


「……」


綺麗に片付いた部屋を見渡す。

キッチンに行くとラップされたおかずが3品。コンロには味噌汁。冷蔵庫にはアイツの好きなイチゴオレと俺の好きなメロンオレが入ってた。棚のなくなりかけていたプロテインが補充されていて、トイレに行けば昨日の汚れはなくなっていて、風呂も沸かしてあった。


いつも…いつもそうなんだよ。

いつも…やってくれるんだよな。


……


…う、


うおー!!


これって圧倒的に悪いの俺じゃねえか!


やべー!!


なんて言おうかなんて全然決めてなかったけど俺はすぐに電話した。


出ない。


メッセージもしたが既読がつかない。


何してんだよ?

どこ行ったんだよ?


「もう私の事なんかどーでもいいんでしょ」


耳に突き刺さって離れないアイツの言葉。


「…クソっ、」


どーでもよくなんかねーよ。

どーでもいい女と3年も付き合わねーよ。


美人でおっぱいデカくて気が強くて。おまえ母親かよってくらいいちいちうるさくて。料理なんてしなそーな顔してるくせにめっちゃ美味いメシ作ってくれて。今日のだって全部俺の好物だったし。


しかしまさか浮気の心配してたとはな。だったら素直に言えよバカ。

付き合う前に俺が「束縛してくる女ちょーウゼエ~」って言ったの根に持ってたんだな。怖っ。


なんにも言ってこねえから余裕ある女なんだと思ってた。


てか俺アイツと付き合ってから浮気なんか1回もしてねーし!

アイツと付き合う前はまあ…なくはないとも言い切れなくもない……


やるだけの女とか…ふざけた事言いやがって!アイツだからヤリたいんだっつーの。


今まで付き合った女の中でいちばんおっぱいデカいしカラダの相性抜群だしテクも最高だし強気で俺の言う事きかねーし生意気だけどなんだかんだ優しくてアイツといる楽しいしとにかく落ち着くんだよな…。


てかアイツが欲しいって言ってたヤツ全部カゴに入ってるし!

行きたいって行ってた場所も調べてるし!てか来週行こうと思ってたし!


てかマジで俺今仕事忙しいんですけど!

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