第15話
選ばれた俺たちは今サリザン高森林の大池に来ております。なぜここに来ているかと言うと………時は遡り選ばれた翌日のこと。
「わ、私は、ええ、詠唱魔法をつ、使えるのですが…………あ、あまり使いたく…ないですね。」
「詠唱魔法を使えるのか?でもあまり使いたくないとはなんだ?」
「わ、私実は………」
ユレイナ曰く、昔詠唱魔法を扱うために姉と学んだらしい。でも魔法が暴走して危うく姉を殺すところだった。とのこと。なるほど、じゃあ特訓するしか無さそうだな?
「じゃあ扱えるように特訓するか?」
「い、いや、で、でも………そ、そうしたら怪我とかしませんか?」
「大丈夫だ。俺には幽槍オブジェクトがあるからな。」
「そ、そうですか?ならまぁ……」
「じゃあ行くか。サリザンの大池にいこう!」
◆◆◆
今に至る。と言うわけだ。そう言えば、ユレイナさんはたしか、遺跡で制御魔法の書をてにいれていたよな?それを使えないかな?
「ユレイナさん?たしか、遺跡で魔導書をてにいれてたよね?あれをみて出来ない?」
「が、頑張って見ます!!」
「『火炎 第五詠唱 燃え盛る村。一時の希望の水。火炎の力を見せてやれ。燃え盛れ!炎!』」すると空高く突き刺さる炎の柱が出たが、魔力暴走によって一気に燃えさかった。すかさずオブジェクトを投げた。するとバァリン!となにかが割れた。そう魔方陣だ。魔法を発動するには魔方陣を構成させる必要がある。自分の魔力が大きければ大きいほど制御が難しい。つまりハイリスクハイリターンということだ。
◆◆◆5日後
残り二日。もう少しでできそうなんだけどな?
「制御はできてはいるけどもう少しなんだよなー」
「そ、そうなんですね?も、もっと頑張ります!」
「頑張ってね!」
「は、はい!」
『貴殿方?ちょっと道をお尋ねしたいんだけど?良いかしら?』
「え、あっはい!」
『琥珀村にいくにはどうしたら良いかしら?花を見ていたらここにつきましてね?』
「ここから戻ったら看板があります。そこから右に進めばいいですよ!」
『ありがとうございます。道に迷っていたから助かりましたわ?それでは』
何かをしてからどこかに行った。
「続きやりましょうか!」
「はいっ!」
『炎 第五詠唱 燃え盛る村。一時の希望の水。火炎の力を見せてやれ。燃え盛れ!炎!』
炎の柱の魔力は安定していた。むしろ凄い魔力だ。そしてさらさらっと消えた。成功したんだ!
「成功したぞ!!」
「やりました!!」
「おめでとう!!ユレイナさん!」
「は、はいっ!」
◆◆◆
後二日は詠唱魔法を制御できるかを改めて確認した。そして…………ついに誕生祭当日に。一日目のスタートだ!模擬戦は二日後だ。誕生祭の開幕だ!
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