第18話

「…この格好の何がいけないのよ?」



誕生日に恵麻からもらった可愛いルームウェア。



胸元部分にリボンをあしらったフリルタイプのノースリーブにお揃い水色のショート丈のパンツ。



どこからどう見てもただただ可愛いだけじゃん。



私には似合わないってわけ?


それはそれで失礼じゃない?



自分の部屋に帰って、鏡に映ったルームウェアに再び頬を緩ませた。



恵麻はこういうのもセンスが良いから。


お気に入りで着るのがもったいないと思いつつ、よく着ている。



「あー、もう。もっと語りたかったのに涼が変なこと言うから…」



元々、たくさん話すタイプでは無い涼。



けれど一緒にいる時間が長いから、雰囲気でそれとなくわかる機嫌。



さっきは何か、ちょっと違ったな。



いつもと、少し違った。



…まぁ、2回も押しかけらたのが嫌だったのかな。


昔はもっと優しくて、私達もいつも一緒にいたのにな。


小学生の高学年の頃にはもうこんな感じだったっけ。

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