第17話
「他に何かあったんでしょ。」
真夏の勘が鋭いのはもう知っている。
「…昨日、連絡先聞かれた。」
「ほうほう…。」
「で、断った。」
「は!?」
昨日の出来事を思い出しただけでも気まずくって、目を泳がせてしまう。
「なんで!…まさか葵、あんた…意気地なしってことで良い?」
「…何とでも言って。」
「あー、ダメだ!何で、もう〜、ていうかこんな重大な話、勤務中にするもんじゃないわ。」
おっしゃる通りよ。
端から見たらサボってるみたいにも見えてしまう私たち二人の立ち話。
そろそろ戻らないと。
「ランチのことも含めて今日の夜聞くから!飲みに行くよ!」
絶対にだから!
と一方的に私にそう伝えて、そのまま隣のフロアへと向かった真夏。
用事があったのは本当だったんだ…
ていうか、昨日は焼肉だったから調整しようと思ってたのに…
また外食なんて…まずいな。
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