第13話
態度悪いって思われてるだろうな。
これだから子供は、って。
私も人のこと言えないや。
とは思うものの、何だか気持ちが追いつかない。
いろんなことが急にドッと押し寄せてきたような、そんな感覚に疲れてしまったよう。
こんな日は何も考えずこのまま眠りたい。
明日起きたらカーテンを買いに行こう。
本当は、父から共有スペースの家具やら何やら買いなさいって口座にお金が振り込まれているのだけれど、そのお金もきっとほとんど使わないだろう。
それにしても、口が滑っても同居人が男の人だなんて言えないや。
そんなこと言ったらきっとショックで死んじゃうよ。
私、これからやっていけるかな。
思ったよりしんどいかも。
でもここで生きて行くしかないもの。
学校が始まるまであと3日。
それまで私は1日中この家で過ごさなければならないんだ。
引っ越し初日。
当たり前に気持ちは落ち着かず、結局寝付けたのは夜中の2時を過ぎてからだった。
その間、やっぱり少しだけ九条さんの部屋の物音は聞こえていた。
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