第4話 - 友と緑の杖

イテバも呪文を唱えた。


「宇宙の根源よ! 君の永遠の眠りを破って銀河の目を開けろ! イテバが望むから、どうか宇宙の光をくれ!」


イテバの手から青い光が出続け、一つ二つ集まってあっという間に黒い巨大な円になった。

彼女は男に巨大な円を発射した。


緑の目の男も呪文を唱えた。


「万物よ!君の青い葉っぱの眉毛を上げてここを見よ! カイデルとの契約により竜巻を起こしてくれ!」


カイデルという名前の緑色の雪の男も、イテバに向かって竜巻を飛ばした。


2人の激しい攻撃が途中でぶつかり、巨大な渦を起こし、空中でキーキー音がして光が降り注ぎ、3人はほぼ同時に目を隠した。


二人の魔法は空中分解して消えた。


カイデルが目を覚ますと、いつのまにかイテバが目の前に立っていた。


イテバがカイデルの額に手を当てた瞬間、青い光がぱっと起き、カイデルが悲鳴を上げた。


「 うわっ! 」


後ずさりしていたカイデルが言った。


「まさかこれがまさに……。」


「そう、魔法を解く魔法だ。近距離でしかできないので、ちょっと難しいです。」


「私の魔法を解くのは不可能だが、あなたはいったいどこから来たのか。」


イテバが空を指して、


「天上から来た!」


ミカはトライアングルを打った。森の入口を覆っていた木々が両側に飛び立ち、道を開いた。


ついにノルマンが目覚めたのだ。


イテバとミカの後をカイデルが追ってきた。



「なんでずっと追いかけてくるの?」


「私は悪い人ではない。森で魔法の資料を手に入れたかっただけだ。私は大魔法使いになるのが夢なんだ。私がやりすぎたら許してくれ。」


賢いミカは若い男の目から真実を読むことができた。


さっき見たそのくらいの実力なら、イテバにも役立ちそうだった。


「私はミカと言うけど、あなたの名前は何?」


カイデルはようやく明るく微笑んでミカを眺めた。


「カイデルと申します。」


「名前がカイデルだったんだ。私はイテバだよ。」


やがて、イテバが望む緑色の杖のあるところにたどり着いた。


イテバが杖に手をつけようとした瞬間、杖のてっぺんに木の色に似た髪を垂らした美しい女性が現れた。彼女は森の精霊だった。


「ノルマン!」


ミカは女性に向かって知ったかぶりをしたが、イテバは彼女に初めて会う。


「私にかかった魔法を解いてくれてありがとうございます。ご希望のものがあればお聞きします。」


「緑色の杖をいただきたいです。魔法の力をさらに強くしてくれる杖なので、宮廷魔法使いになるにはそれが必要です。」

「分かりました。ご希望のものを差し上げます。いいことにだけ使ってください。」


「約束します。」


ノルマンは優しく手を振って消えた。

ついに緑の杖はイテバの手に握られた。

彼らはローディン宮殿に向かった。

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