天上から来たイテバ
Whitestar
第1話 - イテバの降臨
清楚な朝日が新鮮に感じられる森の中。
そこの空き地の切り株の上で長い金色の髪の毛を持った少女イテバが目を覚ました。
イテバは青い瞳をきらきら輝かせながら空を見上げながらにっこりと笑った。
その時刻。
尖ったエメラルド色の屋根と滑らかに塗られた白い壁がよく調和したローディン宮殿の中では、黒い短髪のジグムント王子があることで頭を悩ませていた。
新しい宮廷魔法使いを選ばなければならないが、適当な人がいないからだ。
81歳のグレイが突然賢者に登極し、王宮を離れ賢者の村に行ってしまったためだ。
王子は村の広場に宮廷魔法使いを選ぶという内容の公告文を貼った。
多くの人が公告文の前に立っていて、ちょうどそこに来たイテバもその公告文を見てにやりと笑った。
イテバはそっと手のひらを広げ、青い玉の中にいる人の顔を見た。
まさにジグムント王子の顔だった。
イテバは玉を取ってつぶやいた。
「宮中魔法使いだから。 地上の魔法使いになるには緑の杖が必要だ。賢者の村の近くにあるトライアングルの森に行かなければならない。神との賭けで勝つには。」
イテバは村を出て森の道に入った。
しばらく行った時、山賊1人が突然攻撃してきた。
イテバは山賊の右腕をさっとなでて身動きが取れなくした後、けらけら笑って言った。
「大祭司長はどうしてこんな遠いところまで来られたんですか?」
その時になってようやく、偽物の山賊は捕まっていた右腕を揉みながら、からからと笑った。
「イテバ、神様があなたのことをとても心配しているようなので、私が地面に降りてきたのです。」
瞬間、偽物の山賊が大祭司長の姿に変わった。
もじゃもじゃひげが消えたきれいなあごで、ごたごたしていた服はきれいな白色に変わった。
「あなたが私を見違えると思ったのに......。」
「ミカさんのお仕事は私の目に全部見えます。」
「それでは知っていながら私を身動きさせなかったの?」
「ホホホ、そうですね。神様から送られたわけでもないのに、そのまま帰りましょう、ミカ様。」
「そんなことはできないよ。私も君のことが心配だよ。神様と賭けをして勇敢に降りてきたとしても、一人は一人だから。」
「大丈夫ですよ。地上の旅行くらいは問題ありません。」
「お前は青二才じゃないか。それに、賭けに同僚が合流してはいけないという話はなかったから、私が一緒に通ってあげる。」
「そこまでおっしゃるので仕方ないですね。では、これから一行になるのですね。」
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