02話 初レベルアップ

ダンジョンの入り口は薄暗く、ひんやりとした空気が漂っていた。心臓の鼓動を感じながら、緊張と共に中へ足を踏み入れた。


「行くぞ、俺の冒険が始まるんだ」

と、自分に言い聞かせる。ダンジョンの中は静まり返り、時折、かすかな音が響く。周囲を警戒しながら、足を進める。


しばらく進んだところで、目の前に小さな影が現れた。ゴブリンだ。緑色の肌に尖った耳、手には粗末な武器を持っている。その姿を見て、心臓の鼓動が止まらない。(ついに、初めての敵と対峙する瞬間だ。)


「行くぞ、ゴブリン!」

声を張り上げ、突進。ゴブリンは聖の声に驚いたように目を丸くし、それからニヤリと笑うと、襲いかかってきた。


聖は一瞬ひるんだが、すぐに反応した。剣を振るい、ゴブリンの攻撃をかわす。

木剣を振り下ろし、剣はゴブリンの肩に当たり、バランスを崩して倒れ込む。ゴブリンは悔しそうにうなり声を上げたが、すぐに立ち上がり、再び攻撃してきた。


その攻撃を冷静に身をかわし、次の瞬間、ゴブリンの背後に回り込み全力で剣を振り下ろす。木剣がゴブリンの背中に直撃し、ゴブリンは消えていった。


「やった…!」

倒した瞬間思わず声を上げた。初めての敵を倒した喜びが、心を満たす。ゴブリンは動かなくなり、安堵の息を吐いた。


その瞬間、目の前に光が現れた。クリスタルのような光が聖を包み込み、次第に大きくなっていく。「これは…レベルアップだ!!」

驚きと興奮で心が躍った。


光が収束し、目の前には経験値が書かれたウィンドウが表示された。「経験値獲得:50」と表示され、そのレベルアップの文字が浮かび上がった。目を丸くし、驚きに満ちた声を上げた。

「本当にレベルアップしたぁぁぁぁ!」


心の中で喜びを感じ、ゆっくりダンジョンを進んでいく。


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[ステータス]

名前: 光月 聖(こうづき ひじり)

ジョブ: 戦士

レベル: 2


HP(ヒットポイント): 125

MP(マジックポイント): 15

攻撃力: 18

防御力: 12

素早さ: 13

知力: 10

運: 6


スキル

基本剣術: 剣の扱いが向上する


装備

武器: ショートソード

防具: 軽装鎧

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