03話 金色のボブゴブリン
初めてのゴブリンとの戦闘を経て更にレベルを上げるためゴブリンを含む小型のモンスターと戦いを繰り返していた。
数日間、ゴブリンやスライムとの戦闘を重ねていた。毎日、ダンジョンに入ってはモンスターを狩り、経験値を獲得し、成長している確かな手応えがあった。
レベルが上がるたびに、少しずつ強くなっている実感を感じていた。HPも増え、攻撃力や防御力も向上していく。毎日の戦闘が、聖を成長させていた。
1ヶ月が経ち、レベル9に到達した。
1ヶ月ダンジョンに通い続けたおかげで、以前よりも戦闘に対する自信がついた。
周囲の景色を見渡しながら、ある覚悟を決めていた。
「今日はダンジョンの奥にいるボスモンスターを倒す!」
その日はさらにダンジョンの奥へと進むことにした。ダンジョンの中は次第に暗くなり、神秘的な雰囲気が漂っていた。警戒しながら足を進めるとダンジョンの奥から言葉では言い表せない強烈な気配を感じた。
やがて、一つの大きな扉の前にたどり着いた。扉は古びていて、周囲には不気味な雰囲気が漂っている。その扉を見つめ、心臓の鼓動が速まるのを感じた。
「ここが…ボス部屋か。」
聖は、ボス部屋の扉を押し開けた。暗い部屋の中に強烈な光が差し込むと、目の前には巨大なボスモンスターが待ち受けていた。
その姿は、まるで他のゴブリンとは一線を画していた。金色に輝く体、鋭い目つき、そして手に持った大きな大剣。その異様な存在感に圧倒され、一瞬息を飲んだ。
…こ、こいつは…何だ?
聖は思わず呟く。目の前に立ちはだかるのは、『金色』のボブゴブリンだった。周囲のダンジョンの暗さとは対照的に、その体はまるで光を反射するかのように輝いている。聖はその姿に驚き、心の中で警戒心が高まるのを感じた。
「金色のボブゴブリンになんて聞いたことないぞ…!」
————ボス部屋は一度入れば引き返せない
恐怖で後ずさりしそうになるが、すぐに気持ちを奮い立たせた。
「やっと冒険者になったんだ!!ここでビビったら駄目だろ。」
金色のボブゴブリンは、聖の存在に気付くと、低い唸り声を上げながら近づいてきた。その姿からは、ただのモンスター以上の何かを感じ取ることができた。その威圧感に圧倒されつつも、剣をしっかりと握りしめた。
覚悟を決めた聖は剣を構え、ボスモンスターに向かって駆け出し、それを合図に戦闘を開始した。
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[ステータス]
名前: 光月 聖(こうづき ひじり)
ジョブ: 戦士
レベル: 9
HP(ヒットポイント): 180
MP(マジックポイント): 170
攻撃力: 140
防御力: 110
素早さ: 120
知力: 140
運: 100
スキル
基本剣術: 剣の扱いが向上する
装備
武器: ショートソード
防具: 軽装鎧
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