第28話
「…うん。好き。」
「そっか。」
「好きだ…よ。…ミユ~。まーくんのこと忘れられないよぉ…」
ミユの前では素直になるしかなかった。
そんな私の頭を撫でてくれて、そんなことをされては涙なんか止まるはずもない。
「忘れる必要なんて、ないよ。」
「え…っ?」
「自分の気持ちに嘘付いちゃ駄目だよ。誰に言えなくても、私はいつでも聞くから、ちゃんと言ってね。」
「うん。ありがとう!ミユ。」
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