第27話

「すぐ、泣く~!」


「うるさい~!!」


「はい、ティッシュ!」



ミユは茶化しながらティッシュを、ボックスごと手渡してくれた。



そこから2、3枚取ると音を立てて、鼻をかんだ。



ミユは真面目な顔をして私に、尋ねてくる。




「ルイ。マサヤ君のこと好き?」


「………えっ。」




正直、凄く迷った。

この想いを口にすることを。


きっと言葉にしたら、前に進めなくなる。

新しい恋をしようとしている私を否定することになる。



でも…、でも…。




「ねぇ、ルイ。好き?」



ミユが再度優しく問う。

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