「聞いちゃいけないかもしれないんだけど。」

「ん？何なに？言って。」

ミユが心配そうに私と視線を合わせる。

「…ルイが彼氏作らないのって、もしかしてマサヤ君のこと、引きずってる？」

「えっ…」

正直私は頗る戸惑っていたと思う。

実際にかなり動揺した。

「ルイ、マサヤ君のこと凄い好きだったからさ…」

「………。」

そんなミユの言葉に、私は何も言えずに無言でいた。

ミユは私をしっかりと見つめて話し続けた。

「ルイさ、マサヤ君と付き合ってから変わったって思ってたんだよ。」

「えっ？」

「今だから言えるけどなんとなく、それまでは壁があったっていうか…マサヤ君と付き合ってから、ルイ、凄く笑うようになってた。

…私、凄く嬉しかったんだよ。

ルイがマサヤ君の前ではちゃんと素のルイで居られたこと。」

「……ミユ。」

（そんな風に思ってくれていたんだ…）

ミユに感動して泣けてきた。

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