第25話

アパートに帰ってきてお風呂に入ると、どちらから始めたというわけでもなく結局恋の話になった。



ミユには彼氏が居るから、彼のことをいっぱい聞いた。



嬉しそうに話すミユがなんだか、とても可愛い。


優しいミユだから、幸せになれたんだね。



ミユもマナも素敵な恋をしてるんだな。



「ルイはどうなの?」


「えっ?」


「大学とか出会いいっぱいありそうじゃん?」



ミユは私に話題を振って来る。



「う~ん。まあ出会いはあるかな…。だけど気持ちが付いていかない感じだよ。」


「そっか…。ルイ、もてるのに…。」


「いやいや、もてないから。」



『ハハハ』と一人で笑っていると、ミユは考えるようにして下を向いた。



ミユはしばらく考えてから、静かに言葉を発した。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る