変わっていく何か

第10話

大学生活は大体、マナとトウヤと過ごしていた。



二人とも一人暮らし組で、頻繁に家を行き来した。




何かとイベント好きな二人だから鍋もしたし、たこ焼きパーティーもした。



トウヤの誕生日には皆でコスプレをして、盛り上がったっけ。




トウヤがセーラー服を着たら、妙に似合っていて、マナと私は関心していたのに、スカートから出ている筋肉質の足だけが不似合いで…。


お腹が痛くなるくらい、笑い合った。



二人のお陰で、想像以上に楽しい大学生活になっていたことは間違いないと思う。




トウヤはサッカーサークルに入っていて、マナと私も飲み会には頻繁に呼んでもらった。



先輩達も良い人で、メンバーでもない私達に嫌な顔せず、受け入れてくれたのだ。



まあ、毎回毎回『マネージャーになれ』ってうるさかったけれど、マナが『やだぁ~面倒だもん~』って毎回あしらっていたから、私はそんなやり取りを見て笑っていた。



トウヤとマナといると他の人といる時のような緊張感も感じずに、自然体な自分でいられるような気がする。



気がつかないうちに私、馴染んでいたんだね。

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