第11話 紫恩の調査報告書


調査報告書。

次元の回廊の向こうの、運河の街。


◉幾重にも重なる特大の魔法封緘。薄い装束。

◉閃光のような強い魔法封緘。

◉幼い赤ん坊へ呪詛を試みた母親(調査時は回避に成功。)おそらく連盟の名の扉の崩壊により、

赤ん坊に呪詛を用いてでも、

戦力強化を図らざるを得なかったためと思われる。


◉【名の扉】文様の軽視、あるいは見えないか。

◉掘られた文様、縫われた文様は古いものまたはリフォームしか散見されず。

新規はごくごく稀である。


これらは全て、

市場マーケットの異様な疲弊によるものと思われる。


悪意はみられない。

しかし、闇の竜の干渉が強く疑われる。


(終)

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