中二戦記、我ゆえに！

大変！国の危機！！漆黒降臨！！

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序章：国に忍び寄る危機

ある日、国王に仕える騎士団が密かに動き始めたとの噂が街に流れる。どうやら隣国から刺客が送り込まれ、国王を暗殺する計画があるらしいという情報を得たのだ。街は不穏な空気に包まれ、人々は次第にその影響を受け始めていた。

黒刃はいつものように街を歩きながら、自分が「闇の支配者」であると信じて疑わず、今日も気ままに自分の「力」を誇示していた。すると、心配した紅葉が慌てて駆け寄り、耳打ちするように話しかけた。

「黒刃くん、大変だよ！国が危険なんだって！王様が刺客に狙われてるらしいの！」

黒刃はその話を一度は聞き流すが、「これは自分の“闇の力”を試す機会かもしれない」と勝手に思い込む。

「ふっ…さもありなん！我の力を使って、国を救う時が来たか。見ていろ！」

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第一の偶然：刺客との出会い

黒刃は国王の城に向かう途中、怪しげな男たちが城の周囲を巡回しているのを見かける。彼らは暗いローブをまとい、ひっそりと城の影に潜んでいる刺客の一団だった。だが、黒刃は全く気づかず、ただの「不審な奴ら」として相手にする。

「貴様ら、この我が通る道に立ちはだかるとは、愚かなることよ！」

黒刃が堂々とした態度でローブの男たちに向き合うと、彼らは驚き、何者か分からないまま警戒心を強める。そして、一人の男が慌てて袋を落とし、その中から小さな瓶が転がり出る。

その瓶には“幻覚薬”が入っており、相手に吸わせることで視界がぼやけ、混乱状態に陥る強力な薬品だった。黒刃はその瓶を拾い上げ、好奇心で覗き込むが、その隙に瓶の封が緩み、彼に幻覚薬がかかってしまう。

突然、黒刃の目の前が曇り、視界がぼんやりと揺れる。だが、彼はそれを“闇の力の暴走”だと勘違いし、刺客たちを睨んで叫んだ。

「ふむ、また我が力が目覚めたか…貴様ら、震えるがよい！」

幻覚のせいで動きがおぼつかない黒刃に恐れを抱いた刺客たちは、彼を「恐ろしい暗黒の魔術師、もしくは狂人の類！」と思い込んで逃げ出す。こうして、刺客の第一波は黒刃の“奇妙な動き”によって撃退されてしまったのだ。

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第二の偶然：国王への接近

刺客たちを一掃したつもりの黒刃は、そのまま城の入り口に近づく。ちょうどその時、門番が異変を察知し、「襲撃が始まったのでは？」と緊張感に包まれていた。黒刃はそのまま門を通り抜けようとするが、門番に呼び止められる。

「お、おい！君は何者だ？」

黒刃は得意げに振り返り、暗く低い声で答える。

「我は“終焉の覇者”、この国を守る者だ。さもありなん、またやってしまったようだ我ゆえに！」

不審そうに見ていた門番たちも、彼の言葉と強烈な自信に圧倒され、「国王の救援に来た特使かもしれない」と思い込み、黒刃を通してしまう。

こうして黒刃は、偶然にも刺客から国王を守る位置に辿り着くことができたのだ。

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最終の偶然：暗殺者との対決

ついに、黒刃は国王の玉座に立つ。そこへ、最後の刺客が現れ、国王に向かって剣を抜く。だが、刺客が攻撃を仕掛けるその瞬間、黒刃は堂々と片手を掲げ、またしても決め台詞を放つ。

「貴様、我を無視して王を狙うとは、愚かなり。我こそが終焉を招く影なり、またやってしまったようだ我ゆえに！」

刺客はその声に驚き、思わず剣を止める。その隙に黒刃が一歩前に踏み出した瞬間、偶然にも上空が鳴り響き、城の尖塔に雷が落ちた。その雷が城内を明るく照らし、刺客は怯えて後ずさりする。

「な、！？こいつはまさか！あの伝説ドラゴンを一撃で倒したという、終焉の、」

刺客は完全にパニックに陥り、結局その場から逃げ出してしまう。国王も驚きつつ、目の前に立つ黒刃に感謝の意を表す。

「おお…そなたがいなければ、我が命はここで終わっていたかもしれぬ。感謝するぞ、偉大なる“終焉の覇者”よ」

黒刃は状況が分からぬまま、ひとまず自分の力を信じて微笑む。

「ふっ…さもありなん、王よ。我が我ゆえにな！」

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結末

こうして、偶然が幾重にも重なり、黒刃は「国を救った英雄」として王や国民に称賛されることとなった。国中に広まった彼の“伝説”はさらに厚みを増し、本人も周囲もその“奇跡”を信じて疑わないまま、また新たな伝説が生まれたのであった。