漆黒の組織をわが物に!
ある夜、黒刃は街の隅で奇妙な噂を耳にした。どうやら、この街に“秘密結社”が潜んでいるらしい、というものだ。
「ふむ、、漆黒の集会か。さもありなん!この我が行かねば始まるまい」
黒刃は得意げにひとり呟き、秘密結社を探し始める。だが実際には、街の若者が集まる“夜間の読書会”がその正体だった。
翌夜、黒刃は薄暗い建物の前にたどり着き、重厚な扉を押し開けて中に入る。そこには、ローブに身を包んだ数人の姿が静かに集まっていた。彼らはふと扉の方を振り返り、不思議そうに黒刃を見つめている。
黒刃はゆっくりと場の中心に進み、声を低くして宣言した。
「貴様ら、集いし闇の眷属よ。ようこそ、我が闇の宴に…今宵、全ては我がものとなる!またやってしまったようだ我ゆえに!」
その場が静まり返り、メンバーたちは一瞬戸惑いの表情を浮かべたが、やがて誰かが「いいぞ!その意気だ!」と盛り上がり始める。実は、彼らはこの“読書会”をいかに盛り上げるか、密かに悩んでいたのだ。
「では、我が指示に従い、今宵の闇の計画を進めるがいい!」
黒刃が堂々と指示を出し始めると、メンバーたちは「面白そうだ!」と気分が高まり、彼に一層の信頼を寄せるようになる。その場の流れで、彼らは「夜の読書会改め、影山黒刃の秘密結社」を名乗ることにした。
集会が終わり、外に出た紅葉が黒刃を見つけ、驚いた様子で話しかける。
「黒刃くん…何してたの?」
黒刃は不敵な笑みを浮かべて言い放つ。
「ふっ…知れたことよ。この街の秘密結社を、我が支配下に置いたのだ。我ゆえに!!」
紅葉はクスリと笑い、黒刃の背中をポンと叩いた。
「よかったじゃない。みんな、きっと楽しんでたよ」
黒刃はその言葉を聞いてさらに胸を張り、意気揚々と夜道を去っていくのだった。
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こうして、黒刃は「秘密結社を支配した」と勘違いしたまま、次の闇の活動に胸を膨らませることになる。果たして、次なる“伝説”はどのように続いていくのか…!?
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