第3話
外からは発狂に近い叫び声が聞こえた。恐る恐る窓から外を見下ろすと、みるも無残な原型をとどめていない赤い物体が落ちていた。俺も思わず「ひっ!」と声を出した。
学校には警察や、色々な見るだけで堅苦しそうな人達がきていた。先生からは「今日は少し早めに学校が終わる日だったの忘れていた」と赤い物体を見ていない者は、「何があったんだろ?」ぐらいにしか思っていなさそうだった。
下校中、みんなからの冷たい視線に耐えながら帰っていたが、後ろから「おい」と、女の子から呼ばれた。後ろを振り返るとそこには、身長の低い幼い見た目に反して、髪を茶色に染め上げている、いかにもな見た目の女の子がいた。
「なんですか?」と聞き返すと、顔をふり、こっちについてこいと言わんばかりの態度をとっていた。
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