【三話】やっぱり、お前は。
「今日の授業は持ち武器のスキル向上です。各自励むように。」
持ち武器、考えたことも無かったな。
『先生、俺はどうしたらいいでしょうか。』
「ああそうだ、君は編入生だもんな。なくて当然だよ。校長から入学祝で君当てに武器が支給されているんだ。」
変な人に見えたあの人は、以外に面倒見がいいのかもしれない。
『うおおおお!!かっけぇ、かっけぇ剣だ!!』
青白くぎらつく剣は、シンプルイズベストを感じさせる格好良さがある。
ツヤツヤと光る刃の部分が革のケースに納められる。
それもなかなかに趣があり俺趣味のケース。
『うおお握り心地良すぎ____ッイタッ!!!!?』
ビリリリと握った瞬間に手先から感覚神経、脊髄、そして筋肉へと刺激が走った。
「スキル【雷炎】の加工が施してある剣だから、初めて触れるときには反射的に退けあうのかもしれません。校長、アレデモント一族はこのスキルの血筋の一族なんです。」
『......っ、握るのが怖くなってきた........。』
「大丈夫、二回目以降抵抗が付いたはずで、スキルに対応するのも早いと思いますよ。」
ガシッ
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【雷炎スキル】LEVEL1・[エナーフォルト]解放
[エナーフォルト]
剣刃の当たった相手の側面をサンダーの炎を利用し切る技。
特殊加工、特殊金属など一部の素材では解放できない場合があります。
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『先生、なんか視界に見えますよ、スキル解放って。』
「よかった、それが対応した証だ。」
『対応したんだ、俺。』
何だこの世界、何だ俺_________かっこよすぎねぇか!!?
「リューガ、試しに僕と戦おうや。」
『ユーク、いいのか試してみても!!』
『ぶっとんでっても知らへんで!!笑』
「............そうだ。やっぱり風原じゃないか?」
体力皆無・精神力クソ雑魚の俺。【長距離走】でダウンして、目覚めたら異世界の傭兵になっていた。 @CH_wnlv2249
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