第16話

立ち上がったのは貞○もとい……濃姫もとい……えっと……?




「三輪さやかだ。膝まずけ下民共。我は織田信長様の正室濃姫なるぞ、よいか……」



…………



なんとっ!?




聞こえませんっ。



全くこちらには聞こえませんっ。



すぐ近くの席の人でさえ「え!?」って顔をしてますよ。



てか、やっぱりこの方も私と美冬ちゃんをガン見。



……ガン見、流行ってるんですかね?




ハッ!?


じゃあ私も歩様をガン見していいんじゃあっ




「ダメに決まってるでしょ」



「えー……」




止められました……。




「至高の宝である信長様に近付いた奴は我が呪殺してやろうぞ……」




○子!!



貞○ですよ、あの方やっぱり!!



というか、なんでそこだけ音量が大!?



出るならその音量で喋って下さいですよ!!




そしてその呪殺、やっぱり私達を見て言ってますからねーっ。




私達をってことか!?



おお!?



美冬ちゃんは……美冬ちゃんはやらせんぞー!!



って、なんで呪殺されるの!?




シーン……とした教室。




「ハイハーイ」




パンパンと手を叩く田所先生。




「次の方ーーー」




病院かっ。



そして軽っ。



呪殺は無視ですかっ。



えぇー……。




「まずお前を呪ってやろうか……」




なんてっ!?



先生を見て何かを言ってるけれど、やっぱり聞こえず。




濃姫が着席。











次はっっ!!

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