第8話

小さいっ!!




物凄く小さいっっ。




私は目が良いから見えるけれど、アレ、こじゅ様には見えないのでは??



と、こじゅ様を見ると眉間にシワを寄せて黒板を睨んでた。




「先生ーっ。見えないよー」



「小さすぎっ!!なぁっ!?」




1人の女子生徒が先生に物申し、男子生徒もそれに乗ってきて、教室が笑いに包まれる。




「ああっ!?すみませんっ」




田所先生はすぐに謝り、前の字を消してまた書いた
















……けれど




さっきよりも大きい、とはいえまだ小さかった。




またしてもツッこまれ笑いが起こる中、今度は副担任の先生が教壇へ。




ズモモモモモ……。



森の熊さんを連想させる容姿です。



教壇に立てば、結構なる迫力。



一気に教室は静まり返り……。




副担任の先生はしっかり、教室を見渡したあと















「……筒井弓親です」




と言った。













「「「「なんて!!??」」」」





皆でハモる。




……大丈夫でしょうか、このクラス。





「大丈夫じゃないでしょ。第一にあんたが居るから」



「美冬ちゃん!?」














私が居るから大丈夫でないとは!?

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