第4話

人を背中に背負ってるのを忘れるて……




「忍とかじゃなく、人としても失格だろ、このうつけっ!!」



「そうですね……じゃなくっ!!ちょっ、いつまで私の背中に乗ってるんですか!?」




私が動く度に教室に悲鳴がっっ。




「席に連れてくまでだっ!!」



「はいはい」





ギャアギャア小さな声で言われながら濃姫様の席を探す。



するとっ!!



席はどうやら名前順になってるらしくて。



どどどどどどっ!?











成実様っ!!



じゃなくっ




歩様の隣!?



窓際の真ん中席に歩様は居た。



歩様はもう自分の席に座っていて、机に突っ伏して寝ていた。



お疲れなのでしょうか??



朝もベンチで寝ていたし……。




ストンッ。



私は濃姫様ごと、濃姫様の席に座った。




「いやいやいや、なんでお前まで座ってんだよ」



「おおっ!!こじゅ様っ!!」




居たのっっ……




歩様の前の席ですとーー!?



うらやまっっ




「さっさと退けっ」



「酷いっ」




ゲシッと濃姫様に蹴られ席を追い出される。




ううう……。



周りを見回すも、私の席は…………ない。




かくなるうえはっ!!




「「「「きゃぁああああっ!!!!」」」」



「どぅ!?あっ!?えっ!?桜、このっ」




私はこじゅ様の膝の上に座った。



教室に響く悲鳴。



真っ赤な顔のこじゅ様。




うるさいですね……。



歩様が起きてしまうでしょう……?



黙らせようと制服の懐に手を入れた、その時











スパーーンッ!!




「っ!?」




くっ首がっっ!




「政宗さ……美冬ちゃん!?」




美冬ちゃんにおもいっきり頭を叩かれました。



上履きで。


















……上履きですと!?

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