第3話

同じクラスという事で濃姫様を背負ったまま、1ーBの扉をくぐる。




「「「「……………………」」」」




ううむ。



さっきのことで、凄い注目を集めてますね私達。




「伊達政宗の生まれ変わりだって……」



「嘘でしょ、そんなの」



「あたし、伊達政宗のファンだったのに~」




聞こえてくるクラスメイトの声。



ムッとしてしまう。




ファンだったからなんだというのだっっ。




誰がなんと言おうと、伊達政宗は美冬ちゃんです!!




「ふふ。あたしは大丈夫よ、桜。あんたの鼻息がうるさくて何も聞こえないわ」



「鼻息!?」




私はそんなに荒々しい鼻息を!?




笑ってそう言った美冬ちゃんは自分の席を探しはじめた。




凛と胸を張って。



さすがは美冬ちゃん。




自慢の主の主で、幼なじみです。




「早く席に連れてけ、うつけっ!!」



「のぉおんっ!?」




耳元で突然喋られ、ビックリする。





そういえば、居ました!!



濃姫が背中に!!















私……忍失格ですかね……。

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