第2話

なのですがっっ!!




「五百川」




今世はまだ……。




クラスもわかって、そのクラスに向かう途中。




「あああああああああ歩様っ!!」



「様は止めれ」



「あああああああああ歩くんっ!!」



「あが多い。何?」



「私っっ、私のことはっっ」



「うん」



「さくさくさくさくさくさく」



「何掘ってるの??」



「!?」




桜と呼んで下さいって言おうとしたんですがっ。



言えず……




「ぶはーっ!!」



「美冬ちゃん!?」



「……っ……っっ……」



「こじゅ様!?」




う"う"う"う"……、笑われました。




ドスッ!!




「!!??」




背中に何かが!?




「忍が背後を取られるとは、なんたるうつけっ!!」



「っっ濃姫様!?」




危うく悲鳴を上げるとこだった!!



肩に急に髪の毛の塊が現れたのだ。


その隙間から見える目がギロリと向けられる。




はっきり言ってホラーです……。




「そんなことで信長様を守れるのかっ!?」



「いや、私は信長公の忍ではないですからね!?」





というか、何故濃姫様は私の背中に乗ってるんですかね!?




「あなた、三輪さやかね」



「美冬ちゃん!!この御方を御存知で!?」



「同じクラスよ」



「……え!?」




同じクラス!?


同い年!?




「伊達政宗か……」



「違うわ」




いや違わないけどね、美冬ちゃん。




「信長様に色目を使うな、このうつけっ!!」



「使ってないわ、このホラー。どこに目をつけてる」




美冬ちゃんっっ!!



そんなキッパリと!!




「じゃ、俺は先に」



「あっあっあっ!!」




歩様が行ってしまわれたーーーっ!!













『桜』




そう呼んでもらえるまでは、まだまだ時間がかかりそうです……。

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