第44話
ブスってことですか!?
そりゃあ美冬ちゃんには敵いませ……敵い……
「あわわわわわわわっっ」
「??なんだ??」
私はとっさに歩様の目を塞ぎにかかった。
歩様がっ、歩様が美冬ちゃんに惚れてしまう!!
だけどその手は簡単に歩様に取られ……
切れ長の瞳が真っ直ぐ私を射抜く。
ボンッ!!
私の顔が火を噴いた。
はわわわっ
手がっっ、目がっっ
「お……」
「今はそんな場合じゃねぇだろーが、バカ桜」
「おふっ」
こじゅ様にワシっと頭を掴まれ、歩様から引き剥がされる。
確かにっ
織田信長公なんかに美冬ちゃんは……
美冬ちゃん……
ん?
こじゅ様、歩様、何故見つめあっているのですか?
え?
ライバルは美冬ちゃんではなかったと!?
「ごめんなさいね。あたしには心に決めた人がいるの。だからあんたの"物"にはなれないわ」
真っ直ぐ織田信長公を見て言い放つ美冬ちゃん。
その姿はとても綺麗。
「そーだ!そー……」
え!!??
心に決めた人!?
え!?
まさか!!
「みみみみみみみ!?」
「何よ?」
「私そんなの一言も聞いてませんが!?」
「言ってないからね」
「なんで!?」
私の言葉にキョトンとする美冬ちゃん。
「なんでって……」
そこから真っ赤になって私から視線を逸らす。
「恥ずかしいし……」
ぎゃあああああああっ!!
私の幼なじみ、めっちゃ可愛いんですけどーーーー!!
抱きしめたいーっ!!
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