第34話
閉まる門。
私達はギリッギリ、ギリッギリでなんとか間に合いました‼
何度となく、幼なじみ二人に立ち漕ぎを怒られながらもなんとか‼
天魔高等学校到着です‼
いぇーい‼
「なんですかっ‼新入生たる者が遅刻ギリギリで来るなど‼いいですか!?我が高等学校・・・・」
喜んだのも束の間、今日の門番らしき先生にお小言をもらい中です・・・。
間に合ったのに何ゆえ・・・・??
私は首を傾げ、政宗様とこじゅ様は不服気にそっぽを向いてます。
「聞いているの!?あなた達‼」
「ハイ」
「・・・・・・・」
「・・・・・・・」
気もそぞろな私達を怒鳴り付ける先生。
返事をしたのは私だけで、二人はもっと仏頂面に。
「全くどういうことかしら・・・こんな・・・・」
まだ続くのでしょうか・・・。
早くクラスをっっ‼
成実様と一緒か見ないと‼
もう周りには人一人、私達以外居なくて、今にも入学式が始まりそうなのですが・・・・。
「先生、あの・・・」
「口答えしないっ‼」
「あ"!?」
ビキッ‼‼
「んげっ‼」
「桜っ、落ち着け‼」
「なっ・・・・何よ!?」
私の額に立った青筋に政宗様とこじゅ様が慌て出す。
二人が止めるのも聞かず、先生に向かって行こうとしたその時
「そこら辺にしてはどうですか?大谷先生。この子達は間に合ったんです。せっかくのたった一度の高校入学式に出させないつもりですか?」
カツン・・・。
「‼??」
気配がっ‼
バッと私とこじゅ様は政宗様を庇う位置で振り返った。
気配に敏感な私達に気付かせないように近づくなんて・・・・何・・・者・・・・!?
え!?
「え!?何!?どうしたの!?」
「・・・佐久間先生」
先生!?
この方が!?
「マジかよ・・・・」
「ねぇ・・・何!?なんだっての!?」
私とこじゅ様の絶句に、キョトキョトする政宗様。
可愛い!
ではなかった‼
「あなたは・・・・」
「なんでこんな所に居るんだ・・・」
私とこじゅ様の声が揃う。
「「明智光秀公」」
そこに居たのは、かの有名な明智光秀の生まれ変わりだったーーーーーーーーーー。
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