第31話
美冬side
あたしには前世の記憶がない。
幼なじみの二人は、あたしの前世がかの有名な"伊達政宗"だと言うけど、そんなことはどうでもいいの。
大切なのは"今"
でもどっちも前世(前々世?)に囚われてる。
桜に至っては、ずっと長い間前々世に主だった"その人"だけを思ってる。
眠りながら・・・夢の中で泣きながら謝ってる時さえある。
そんな桜が、"その人"を見つけたと喜んで帰って来た。
今までで一番の笑顔で。
ずっとそれこそ小さい時から聞かされてきた。
"伊達成実"
その人を‼
記憶がないからあたしには伊達成実がどんな人物だったかなんてわからない。
教科書に書いてあることしか知らない。
伊達政宗の重臣で従兄弟だったとか・・・。
桜からも咲からも聞いてはいるけど。
あたしは自分の目で確かめる。
今の"伊達成実"がどんな男なのか、きっちりと見極めてやるわっ‼
・・・・って、うげっ!?
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます