第19話

バックン!!バックン!!



しっ心臓がっっ!!



異常に早く高らかに鳴る。



こっ壊れてしまいそうです…!!



世の中の女子(おなご)達は、こんな状態で気持ちを伝えてきたんですね…。



尊敬いたします。




何も言わず、ただ膝まづく私に困り顔だった成実様が「あっ」と声を上げた。




「??」



「もしかして、あんたの分も入ってたのか…?」




食べかけのパンをジッと見つめ、恐る恐るといった様子でコンビニ袋を指差す。



様子がおかしい私を、自分の分を盗られ悲しくて泣いたと思ったみたいで。




「こっこれで…いいか?」



食べかけのパンを眉をハの字にして差し出してくれる。




そっそれはっっ!!

かっかっかっかっかっかっ間接ちゅーってヤツなのでは………!?!?




「…やっぱいらないよ…」


「ありがたく頂きます」




真顔でパンを頂戴する私。



食べずに取って置いても大丈夫だろうか……?



なんて考えてれば。




「腹減りすぎて、ごめんな。あんたの分も食べちゃって」



「いえ…そ…れは…」




「悪ぃな」と苦笑いの成実様。




その表情がなんとも可愛くて!!




「大好きです!!!!」



「……………あ??」

















……あ"!!!!

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る