第14話
気持ち悪いやら、でも言ってやったことでスッキリした私だったけども…。
ここは何処ですか??
ああああああああ。
無茶苦茶に走ったから。
調子に乗って走ったから。
迷子になりました。
迷子て…。
ロードワークに出て、迷子て…。
恥ずかしい!!
誰もいないので、しゃがみこんで頭を抱えた。
落ち着け。
落ち着け。
こんなときは。
服の上から体を叩きまくれば、あった!!
コンパス!!
………………コンパス。
ここは何処ですか??
わーかーらーなーい。
いそいそと使い方がわからなかったコンパスをしまう。
こじゅ様に話せば、馬鹿にされそうだ……。
黙っとこう。
といっても、いつまでもこうしてはいられない。
何しろ今日は入学式なのだから。
ヨシッッ!!
とりあえず、高いところに上って現在地なり目印なりを…。
を………。
を……。
をーーーー!?
キョロキョロと視線をさ迷わせ、小さな公園を横切った時、ソレを発見した。
人ですね。
若い男の人。
え??
何故にこのような場所で爆睡?
ベンチですよ?
酔っぱらって、寝ちゃったんでしょうかね?
風邪引きますよ。
4月とはいえ、まだまだ寒い。
周りを見ても、その人しかおらず。
んーー。
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