第11話

早朝 4:50



忍者の朝は早いのです!!


5時にセットしてある目覚ましより先に起きる。



「………………重い」




ズッシリとお腹の辺りに重みがあり、すんなりと起き上がれない。



まぁ、理由はわかっているけれど。




右横を見れば、なんとも幼いこじゅ様のドアップ寝顔。



左横を見れば、政宗さまの頭頂部。



せまいシングルベッドで、二人が私を抱きしめて眠ってるから。



二人の腕が丁度、私のお腹で交差してるものだから、重い。




ふむ。

私はどうやら、成実様の夢を見たみたい。



私が成実様の夢を見た時には必ず、この二人が添い寝してくれてる。




なんでわかるんですか?



以前に不思議で、二人に聞いたことがある。



すると。



「「前世の勘!!!!」」




と声を揃え、胸を張られそう言われた。



前世の勘。



こじゅ様はともかく、政宗様は記憶がないのに。


二人のどや顔に笑ったのを覚えてる。




それでも二人が起きたら居てくれることで、記憶に沈み寂しいと思うことはなくて、ありがたい。



しかし、こじゅ様め!!

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