我妻美乃梨 中学卒業文集

 私の将来の夢 我妻美乃梨


 私の将来の夢は、母のような助産師になることか、文章を書く仕事をすることです。まだどちらにするかは決めていませんが、どちらも私にとって大切で、ずっとあこがれている職業です。


 まず、1つ目の夢について話します。私の母は助産師で、出産をサポートするお仕事をしています。小さいころから母の話を聞くたびに、なんだか不思議で、とても凄い仕事だと思っていました。


「命の誕生に立ち会うのは奇跡のような瞬間なんだよ」


 と母が言っていたのを、今でも覚えています。たまに母が疲れて帰ってきて今日は大変だったなと言っても、その顔は嬉しそうで誇らしげでした。私も、そんなふうにやりがいのある仕事をしたいと思うようになりました。


 でも、助産師は簡単になれる仕事じゃないとも思います。母が仕事の話をするとき、失敗は許されないし、赤ちゃんとお母さんの命がかかっていると話してくれました。それを聞いて怖いなと思うこともあります。


 ですが、母の笑顔を見ると、やっぱりやりがいのある仕事なんだと思います。


 そして、2つ目の夢は文章を書く仕事です。私は小さいころから本を読むのが大好きでした。家には母が買ってくれた絵本や、小説が沢山あります。本を読んでいると、自分がその世界に入り込んだような気分になります。


 特に好きなのは物語を書くことです。学校の国語の授業で作文を書くとき、気づいたら夢中になっている自分がいます。文章を書くことで、頭の中にあることを形にして、人に伝えることが出来るのがとても楽しいです。


 もし助産師になれなかったとしても、文章を書く仕事なら、どこでも、いつでも続けられそうな気がします。たとえば雑誌の記者や、本を書く人になれたらいいなと思っています。


 そうすれば、自分の思いをもっと沢山の人に伝えられるんじゃないかと考えています。


 そして、母は私のことをいつも心配してくれます。時々、そんなに気にしなくてもいいのにと思うこともありますが、やっぱり母は優しくて頼りになる存在です。


 私が学校で嫌なことがあったときも、家に帰るとすぐに気づいて大丈夫? って聞いてくれます。そんな母がいるからこそ、私も自分の将来について真剣に考えられるんだと思います。


 母はどんな仕事を選んでもいいけど、ちゃんと責任を持ちなさいとよく言います。まだ私は中学生で、夢の途中だけど、これからも自分の道をしっかり考えていきたいです。


 助産師か、文章を書く仕事。どちらを選ぶにしても、私は母のように、人に感謝される人になりたいと思っています。そして、私もいつか、ありがとうと言われるような仕事ができたらいいなと思っています。


 卒業しても、この夢を忘れずに進んでいきたいです。 

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