月刊ホラースター編集部 永見大希①

 我妻さん、お疲れさまです。お忙しい所ごめんなさい。まずは、例のキャンプ場の連載、おめでとうございます!ここまでしっかり読者にひびく記事を仕上げてくれるなんて、正直、私もびっくりしましたよ!


 他の編集部でも評判らしいです。1回目の掲載けいさい後、読者アンケートの反応が結構ありまして、普段はオカルトとかちょっとした怖い話を期待してる人が多いんですけど、それだけじゃなくて、今回は「取材の深さが感じられる」とか「現地の空気感が伝わってきた」とか、違う声も多くて。


 いやぁ、いつも旅行系をやってる我妻さんの表現力、さすがだなぁって思いました。


 それに、やっぱり地元の人しか知らないような情報が記事に入ってるからでしょうね。なんていうか、読んでると本当にその場にいるみたいで、ゾクゾクするんですよ。私も読みながら、「これ、夜に読むんじゃなかったな」って思うくらい。


 それでですね、ちょっとだけお話ししたいことがあって。この記事が載るずっと前、多分2017年頃です。編集部にホラースター読者さんから手紙が届いたんですけど、これがねキャンプ場の事について書かれていて。


 その内容が…なんというか、具体的な内容は今手元に無いので後でお見せしますけど、一部だけお話しすると、その方はあのキャンプ場に泊まったことがあるみたいで。しかもただ泊まっただけじゃなくて、何か奇妙な体験をしたらしくて、それをどうしてもホラースターさんに取材して聞いてもらいたいって書いてあったんです。


 いや、その手紙を読んだ時は「またオカルト好きの人が何か怖い話を作り上げて送ってきたのかな」なんて思ってスルーしたんですよ。でもね、我妻さんが書いた記事の後に思い出して掘り起こして読み進めていくとみょうにリアリティがあって、これはもしかして…って。


 我妻さんが取材で得た情報とつながる部分があるんじゃないかと思ったんです。ほら、連載でも書いてましたよね、あの手紙にも似たようなニュアンスが含まれてて、なんだか奇妙きみょう符合ふごうがあるんですよ。読者からの手紙って、正直いろんなのが来ますけど、ここまで具体的で、それが7年前に来たもので、かつ我妻さんの記事に絡むようなものは珍しいんです。


 で、せっかくですから、その手紙を我妻さんに直接見ていただこうと思って。もちろん、興味がなければお断りいただいてもいいんですけど、我妻さんなら何か感じ取るものがあるんじゃないかと思ってるんです。


 それで、もしよければ、改めてお時間いただけませんか?私もこの件、かなり気になってるんですけど、●●●キャンプ場に詳しい、我妻さんならより深く掘り下げられるんじゃないかって思うんです。どうですかね?今週か来週あたりでお時間いただけると嬉しいんですけど。


 もちろん、お仕事もお忙しいでしょうし、スケジュールが合わなければ別の機会でも全然構いません。でも、我妻さんがこれまでの記事で書いたあの場所の真実に、もしかしたら新しいモノ差し込むかもしれない…そんな期待がありまして。


 あ、それと、余談よだんですけど、読者の中にはもう我妻さんのファンになってる方もいるみたいですよ。手紙にもね、「我妻さんの視点で書かれるあの記事だからこそ真実味がある」って褒め言葉があったんです。いや、本当に我妻さんがホラースターで連載したいって言ってくださって良かったなって僕、思いました。


 編集部としても我妻さんへの協力を惜しみませんので。あ、そうそう、ランチでもしながら手紙の内容をお話しできたらいいなって思うんですけど、どうですか?じゃあ、また後日、ここの編集部待ち合わせにしましょう!

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