2010年7月10日 日の出新聞 朝刊記事

幼い少女がキャンプ場で行方不明――“神隠し”として地元で噂に


7月8日夕方、██県██市にあるキャンプ場で小学1年生の女児、橋本光湖はしもとみつこちゃん(6歳)が行方不明になった。現場にいた家族や警察による必死の捜索も発見には叶わず、翌朝になっても光湖ちゃんの足取りはつかめていない。


光湖ちゃんは家族4人でキャンプに訪れており、午後5時頃までキャンプサイト近くの小道で遊んでいた。母親が目を離したのはほんの数分で、光湖ちゃんの姿が消えていたという。キャンプ場周辺は森林が広がっており、すぐ近くには川もあることから、警察と地元消防団が連携して大規模な捜索を行っている。


光湖ちゃんの父親である橋本達也さん(35歳)は「光湖は人見知りで、知らない場所で遠くに行くような子ではない。ほんの少し目を離しただけだったのに…」と語り、家族や周囲の人々もショックを受けている。


このキャンプ場は森林の中に位置し、自然の美しさで知られる一方、過去にも不思議な出来事が報告されている。一部の地元住民によると、「あの森は子どもが消える場所だ」との噂がある。


また、森林の奥の██神社には地元では古くから「水神様の祠」と呼ばれる祠があり、一部では祠の存在と事件を関連付ける声も上がっている。ある住民は「祠の周りで遊ぶと連れていかれる」と幼い頃に聞かされていたと話す。


現在、警察は誘拐の可能性も視野に入れ、目撃情報の収集を進めている。


橋本光湖ちゃんの捜索活動は引き続き行われており、家族は「どんな些細な情報でもいいので連絡をください」と協力を呼びかけている。


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関連情報:森林近くの██神社の祠について地元の歴史研究者が調査を進めている。

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