第6話 丹陽Side 甘くて優しい毒
前話以上にえちち要素が強くなっています。
苦手な方はブラウザバックを推奨します。
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そんな事を繰り返していたある日、私は少しの出来心で兄貴のシャツを盗んだ。
初めはすぐに返そうと思ったけど、ずっと見ているうちに私の喉はゴクリと鳴り、気づけばシャツを持ってトイレの中にいた。
何をやっているのか。なんでトイレにいるのか。疑問は沢山あったが、私は何を思ったのか兄貴のシャツに顔を埋めた。
初めての感覚だった。
いつも私達を支えてくれて、安心されてくれた兄貴の匂い。
だけど、それは私の脳を知らない何かで埋めた。
私達と同じ洗剤を使っているはずなのに鼻腔の擽る私達とは違う爽やかな匂い。しかし兄貴が少し前まで着ていたからかほんのりと香る汗ばんだ匂い。
「……ッ!…ッ!?」
しらない。こんなのしらない。
兄貴の匂いを嗅いでいくごとに背中から頭へと支配されていくゾクゾクとした謎の感覚。
実の兄である男の匂いで興奮して火照った身体、いけないと思いながらも匂いを嗅ぐことを抑えられない衝動。
「〜〜〜〜〜〜ッ♡」
匂いを嗅いでいると、突然頭が真っ白になった。
どうやら気付かない間に手を下に伸ばしていたらしい。
トイレの天井を見上げ、乱れた息を整えながらも口を開く。
「はぁ…はぁ……………私、兄貴でしちゃったんだ…」
言葉にした瞬間、私の中に名状しがたい程の背徳感とドロリとしたナニカが渦巻いた。
それと同時に、私はこう考えた。
―――兄貴にめちゃくちゃにされたい。壊されたい。ドロドロになるまで混ざり合いたい。
この時から私は狂ったのか…いや、本当は前から狂っていたけど気づけなかったのか…真相は自分でも知らないが、私は兄貴に対して家族《頼れる兄》から大好きな
でも、それは仕方ないことだと思う。だって、彼は私にとっての薬なのだから。
私達が大丈夫だと気にかけ、家族を何よりも優先して守ってくれる。
薬も、摂取しすぎると毒となる。
私は兄貴という甘く、優しい薬を何度も何度も摂取することにより、いつからか兄貴という甘美な毒に犯されたのだ。
それから私は毎日兄貴の私物を一つだけ盗み、それを使ってトイレでするようになった。
服、下着、果てにはペンなどの文房具…傍から見ればドン引きされるだろう。
そうしたら兄貴も私をキモチワルイモノを見る目で見るのかな?
「…ッ♡」
そんな妄想をした瞬間、私は身体が跳ね、何度も頭を真っ白にした。
そんなある日だった。
「お…姉ちゃん…?」
「はぁ…♡はぁ…♡んぇ…?」
この日は偶然、トイレではなく自室でシていた。
妹も今日は兄貴とどこかに出掛けると言って昼間で帰ってこないと言っていたはず。
慌てて時計を見れば、既に時計は昼を過ぎて二時半を周っていた。
どうやら私は朝から昼過ぎまでずっと兄貴の匂いで一人盛っていたらしい。
急に思考が冷めていく中、恋乃華が私の手に持っているものを指差しながら口を開く。
「それ…お兄ちゃんの…」
「…えぇ、そうよ」
「なんで…持ってるの…?」
なんでと聞かれても、「兄貴の私物を盗んで一人で盛ってました」なんて口が裂けても言えない。
「別に恋乃華には関係ないでしょ?これを私がどうしようと私の自由よ」
恋乃華から顔を背けながら、続けたい衝動もままこっそりと下をイジる。
その後、なんとか恋乃華も同罪にして今のような趣味を二人でするようになった。
「あっ…あっ…♡クるッ♡」
兄貴のパンツを嗅ぎ、舐めていると、限界が近くなってきた。
ラストスパートを掛け、下に伸ばした手を激しくする。
恋乃華もそれは同じなのか、「お兄ちゃん♡お兄ちゃん♡」と甘い声を出しながらも身体をビクビクとさせていた。
「〜〜〜〜〜♡」
激しくするして1分程経ち、頭が真っ白になる。
これで何度目だろうか?兄貴にはバレていないだろうか?バレていたら私達をどう思っているのだろうか?
いつものコトを終えるとそんな思考へと落ちるが、今は何よりも眠い。
「…兄貴♡」
愛おしい人を呼び、今日も一つとなってぐちゃぐちゃにされる夢を見ることに期待しながら私は意識を落とした。
いつか私をこうした責任、取ってもらうからね…?
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いかがでしたでしょうか?それなりにえちちに書いたつもりですが…
少しだけ、ヤンデレ要素もアップしてもらいました…とはいっても出番はあまりなさそうですが
haruto4567様、ハートありがとうございます!
そしてrofuru2222様、vepr13様、koko0様、星をありがとうございます!
最後に、フォローしてくださったrofuru2222様、kyomon様、mrrrm様、Vow2312様、誠にありがとうございます!!
フォローなどがモチベにつながりますので、本当に助かります!!
これからも頑張っていきますので、応援の程よろしくお願いします!!
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