第3話
それならば、と。ピアノやバレエの習い事にも打ち込んだ。
だけどいくら頑張ってもピアノのコンクールで優勝ができなかった。バレエで主役に選ばれることはなかった。きっと、才能がなかった。
『椿はピアノもバレエも上手だけど、茜には向いてなかったみたいね』
保育園から中学生まで続けた習い事でも、私は十分な結果を残せなかった。着々と増える家に飾られるトロフィーは全て姉のもので、私のものは隅に追いやられた数個だけ。
圧倒的な能力の差を感じて、それでも私はピアノもバレエも好きだったから打ち込めたのに。中学生の時、ある事がきっかけでやめた。
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