第14話 「君へのMerry Xmas」
ピロリ~ピロリ~。
凛子:
「あっ。宇宙からだ!」
宇宙:
「凛ちゃんお久しぶり~。今、電話だいじょうぶ?」
凛子:
「うんうん、大丈夫。宇宙こそ元気にしてた?」
宇宙:
「うん、ぼちぼちかな。また近いうち、会えないかな?
話したい事があって。」
凛子:
「うんうん。私も、宇宙に会ってない間、色々あったから、
聞いてほしいし、宇宙の話もゆっくり聞きたい。」
「私は、2週間後の日曜日なら空いてるよ~。」
宇宙:
「僕も、その日なら大丈夫。じゃあまた基地でね~」
宇宙は、凛ちゃんの声がかなり落ち着いていたので安心したのだった。
綺麗な夕日を見ながら、宇宙は「気持ちいい~。」って叫びながら
自転車をこいで、母の待つ家に向かったのだった。
二週間後の日曜日、凛子と宇宙は基地で、ここまでのお互いの葛藤について、
ゆっくりじっくり話したのだった。
宇宙と凛子は、自分の「カルマ」を謙虚に受け入れ、1つずつ…和解をしたり、解決させて行ったり出来ている。
宇宙は凛子と出逢った頃は、「幸せ探し」をしていた。
うまく行かないと…。
世間、周りの人を呪ったりしていたのだった。
そうやって宇宙は自分の事を守って生きていたのだった。
宇宙は、一時期…タイムライン等で、「イイね」をもらいたくて、躍起になっていた時期もある。
でも今の宇宙は、その頃の自分とはかなり違ってきていて、本当の意味で、宇宙が信頼できる人からの「気持ち」でなきゃ嫌だ!!
になって来れている。
宇宙と凛子は本当にここまで長い間…。
ふたりで色んな事を語り合ったり、時にはお互いに「愛情カツ」をあげあって、相乗効果をして来ている。
宇宙:
「ねぇ~凛ちゃん、ここまで僕ら結構、また自分の「カルマ」に向かって真摯に取り組んで来たと思うんだ。」
「お互いよくがんばりましたーって事で、今からクリスマス会しない?」
凛子:
「うん!!やろう!!」
宇宙:
「よし!!決まりだ。じゃあ手分けして分担を決めよう!!」
凛子:
「これが私が用意するものね。OK!!じゃあ1時間後にまた基地でね!!」
凛子と宇宙は、どちらもノリもフットワークも抜群なのだ!!
凛子はテキパキと、お惣菜を調達したり、ケーキを買ったりしたのだった。
宇宙も、お皿など、クリスマスモードになるものを買ってきて、基地でセッティングをしたのだった。
ふたりとも準備が揃ったので、「メリークリスマス」って、凛子手製のシャンパーン風で乾杯をしたのだった。
凛子:
「宇宙すごいね。この飾りつけ~。あの短時間でここまでオシャレにしてくれたのね。さすが、物作りは宇宙の担当ね~。宇宙は発明家だもんね~。」
宇宙:
「凛ちゃんの手製のシャンパーン風もめちゃ美味しい。これってオレンジジュースと、炭酸が入ってて、これ果物が入ってるの?またお代わりしちゃおうかな。」
「お料理もとってもきれいに盛り付けてくれて、センスあるなぁ~。
あ~僕の好きな、エビマヨもある~。」
凛子:
「この白い紙皿に絵を描いてくれたのね~。可愛い♪これおさるちゃん?そう言えば昔、見ざる言わざる聞かざるっておさるちゃんのイラスト書いてくれた事があったよね~。
宇宙の絵ってすごく宇宙らしくて愛らしいのよね~。」
宇宙:
「実はね~。ほんと恥ずかしんだけど~。
僕オリジナルの曲を作ったので聴いてくれるかな?」
凛子:
「マジマジ~すごぉ~い。聴きた~い。」
宇宙:
「君へのMerry Xmas」
時の中 夢の中 胸の中
Iwant Shoyu
星屑が照らしてゆく
これからの時を
二人のミルキーウェイ
言葉よりも 誰よりも
何よりも
Iwant Shoyu
淡く空が染められてく
朝焼けが燈る
二人の日の出
凛子:
「宇宙~凄いよぉ~。いつ聴いても宇宙の歌には「愛」が沢山つまってるよね~♪」
「この歌詞の中でもミルキーウェイって所が特に好きだわ。」
宇宙はめちゃめちゃ赤ら顔になって照れていたのだった。
凛ちゃんとは本当に無条件で、笑いあえたり、楽しんだりできるなぁ~って、宇宙はまた思ったのだった。
なにより、凛ちゃんと話してると、自分の知性がどんどん磨かれて行くのを感じれる。
凛ちゃんと出逢ってから、宇宙はどんどん、自分の中にある「心の闇」が緩和されて来ているのを感じている。
宇宙:
「今日もたのしかったよぉ~。クリスマス会してよかったよぉ~。」
凛子:
「うん。楽しかったね~。うちら名コンビだもんね~。」
「これからもまだまだお互いの人生、山あり谷ありだけど~。
なるべく明るい所に目を向けて今できる事を精一杯やって行こうね。」
宇宙:
「そうだね。何かあったらいつでも連絡して来てね。」
「僕らは無二の同志でもあるんだから」
「ふたりで考えたら最強さ~。」
凛子:
「ありがとうね~。んじゃあまたね~。またラインするね~。」
凛子は宇宙が帰った後、基地で一人で考え事をしていた。
実は、凛子の妹が正式に離婚が決まったのだが、相変わらずの甘ちゃんで、凛子に「扶養」してほしいと言ってきたのだ。
ここからが本番だと思った。妹を本気で「自立」に導かないといけない。
自分自身、頑張る事も大変な事なのに、自分以外の、それも横着もので甘ったれの妹を
「自立」に導くのは容易な事では無い事を一番分かっているのは凛子自身だった。
でも、家族の中で私しかいない。
妹を「自立」させる事は、凛子にとって、自分らしくのびのび生きていける事でもあるのだ。
ー凛子自身が幸せに成って行く事で、周りをも巻き込みかけて行く!!
それが凛子の離婚後に出逢った太陽からの魔法の贈り物なのだ!!
太陽と力を合わせて、
最高のタッグ組んで、
頑張るぞぉー!!
まあるい綺麗なお月様に向かって語りかけたのだった。
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