第7話 二極化
凛子は、「占い師デビュー」をしない?って夏美ちゃんからのお誘いをどうしょうか?迷っていたのだ。
いずれはして見ても良いかな?ぐらいはあったのだが…まさか?こんなに早く実行は考えていなかった。
でも、凛子は、多少無理しても…「チャンス!!」には乗りたい人ではあった。
どちからと言うと苦手な分野なので、自信も全く無いし、さらに、プロフィールだの、占い方法とか規約とか、想像以上に細かい作業の連続だった。
スキルマーケットなので、お客様は自分自身で見つけてこなきゃいけない…。
それか、目に留まるような、マーケティングをしなきゃ行けない…。
想像以上のハードルの高さだった。
でもせっかくの「チャレンジ!!の機会」を与えてくれた夏美ちゃんの好意にできるだけ応えたかったのだ。
凛子は元々、女性との人間関係にも自信がなく、いつも、合わせてばかりで心底楽しいとか、笑えた事がなかったのだ。
しかし、女性として生まれている以上、職場にしても、友達付き合いにしても、女性と上手くやっていく事は必要不可欠だと思っている。
「占い師」をする事で、色んな人の悩みに寄り添う事で、今まで見えてなかったものが、見えて来るんじゃないかと…思ったのだった。
こうして凛子は、「占い師」としてデビューしたのだった。
「占い師」の仕事は、想像以上に大変だった。
でも、凛子は真摯に、誠実にとにかく、依頼者様に寄り添う事をもっとうにしようと思った。
しかし…夏美ちゃんには
凛子の占いの仕方がどうも…「占い師」じゃない!と思うみたいで、それは「カウンセラー」だ!!と指摘をして来る事が増えたのだった。
またもや…
女性同士の人間関係のもつれだと凛子は思ったのだった。
今までどの会社に行っても、A先輩流、B先輩流、C先輩流…みたいなのがあって、
ひとりずつの先輩のやり方がある。
その先輩の時には、その先輩流でないと、機嫌が悪かったのを凛子は思い出したのだった。
夏美ちゃんは凛子にとって確かに先輩にはなるのだが…。
占い師同士になると…社会的な関係性になるのか?と思い知らされた凛子であった。
なかなか…。個々を尊重し合える関係は女性同士には難しいものなのかなぁ…とまた悲しい気持ちになったのだった。
結局…その事がきっかけで、夏美ちゃんとは疎遠になってしまったのだった。
でも、凛子の意志は堅いので占い師は辞めなかった。
凛子は占い師をして行く事で、「親友」との関係さを冷静に見れるようになってきたので、改めて、親友との事を整理整頓してみようと思ったのだった。
一体…凛子は「親友」の何が引っかかっているのだろう?
まずは、日々のラインもあった。「親友」からの内容は、毎回…会社での愚痴ばかり…それも自分以外の人が全て悪い…って感じの話しが多かったのだ。
実は以前…「親友」が既婚時だった時、パートの仕事をしていて、「親友」をイジメる人が居て悩み苦しんでいたのだった。
その話を聞くたんび、なんで?「親友」の事をイジメるんだって思っていて、でも、なぜか?その後、みんな辞めてくれる形になっていたのだ。
その時は、よかったね!と凛子は思ってて、違和感ひとつ感じた事は無かった。
そして、離婚後、正社員で勤め始めた会社でも、また悩んで苦しんでいた。
だが…ちょっと話の内容を事細かに聞いていると…
「親友」の方にも原因があるな…と凛子は、感じ始めたのだった。
案の定…その後…相手は、別の支店に移動をしたのだった。そこから、5回も似たような事が繰り返されたのだった。
凛子は、次第に「親友」に不信感を抱くようになったのだった。
恋に例えたとすると…
恋は盲目で、冷めた途端…なんだったの?ってなる原理と「親友」とは似てた。
今まで、「親友の事を」被害者だと思い込んでた凛子は、もしかしたら?「親友」の方が加害者でもあったんじゃないか?
と思い始め、現実に起きる事が、次々…確信に変えさせられて行ったのだった。
更に、「親友」の恋愛の模様を見て感じる事で、どこか?凛子の中でも…もしかしたら?と疑問に思う事も過去に有ったと思うのだが…。
これ程までにも「自分主義の思い込み」が強いとは思わなかった。
凛子は「親友」と仲良くなったのは、お互いに既婚同士からなのだ。
なので、独身での恋愛の時の「親友」がどうなのかは?
出逢って初めての体感だったのだ。
凛子は、「親友」の好きな人なので、応援してあげたかったのだが…。
「親友」のあまりにも横暴な思い込みの言動の数々に…。
更に…。
あれ程、「親友」が悩んでいた時に、「自分の心身は大切にしなきゃダメよ。」と言ったのに…。
本能が先行したのか?
付き合ってからしてないので、「セフレ」なのかな?と悩んだりしている。
まだ色々あるが…。そんな数々の事が重なり合って来て、凛子は段々…「親友」に不信感を抱き始めるのだった。
極めつけは、一緒に出かけた時の事。
朝から出かけたのだが…ずっとほぼ…愚痴のオンパレード。
それも自分は悪くない、相手が悪いの前提の話ばかり。
凛子は、ほとほと…疲れて来ていた。ラインも愚痴ばかりなのでウンザリした。
「親友」に、今、凛子は葛藤している話をしたら…。
「凛ちゃんはそんなに私のこ事が好きで仕方ないのね!」と言われ…。
凛子はがっかりしたのであった。凛子はめちゃくちゃ真剣に「親友」との事を葛藤しているのに…。
平然と茶化す「親友」に、どんどん不信感が募るのだった。
そんなある時…
「親友」と疎遠になるに至る決定的な瞬間が訪れるのだった。
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